【チェコ記2】はじめに

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そして2017年、人生3回目のチェコ行き。

出発前からさまざまなチェコ人の方とやり取りをしていて、チェコ語もできない、いろいろな道具を持っていない、お金も宿もない、というかまだ会ったこともない!私を、いろんな方がすでに助けてくれている。本当に、本当に、みなさん優しいひとばかり。前回の旅でチェコのかたはあまり愛想がなくてアジア人への目線が冷たく感じるとか勝手なことを書いてしまったが、判断するには会った人が少なかったな、と今は思う。今回は、前回とは違う雰囲気の旅になりそうな予感が、出発前からしていた。

またチェコに行くことにした。期間は二週間弱。フリーランスになって、早々仕事がたくさん舞い込むわけでもなく、はんこは彫りつつもあてがあるようなないような、見たいもの聴きたいもの、会いたい人、行きたい場所に出掛けていくような日々。基本的に息をしているだけでお金はかかる。いまの私は、まぁ貧しい。

それなのにまた、性懲りもなく行くことにしたのだ。今回のチェコ行きは、縁あってワークショップの声掛けしてもらったイベントの出店が決まって、おもいきって決めた。25日のイベントだから、滞在は前後一週間くらいにしようかと考えていたが、わたしの愛するヨゼフ・チャペックの展示が3月12日まで開催されていると言うではないですか。もうやけなのか、と思われるような勢いで期間も延長した。さすがに、航空券を購入する手が震えた。

旅行かといわれたら旅行だし、そうではないと言えるくらい多くの人に見てもらいたいし作品もつくって帰ってきたい。見るべきものを見て、出会える人に出会いたい。そんな想いで荷造りをしたら、はんこ道具がスーツケースの7割を占めてしまった。2017年も、相変わらず諦めの悪い私だった。

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